大阪桐蔭高校といえば高校野球ファンの中で知らない人はいないくらい名門中の名門です。
今年の大阪桐蔭高校には前田悠伍投手という1年生ながら主力として活躍している選手がいるんです!
今回は前田悠伍投手の球歴についてまとめてみました。
前田悠伍の球歴
- 名前:前田悠伍(まえだ ゆうご)
- 生年月日:2005年8月4日(16歳)
- 出身地:滋賀県
- 出身中学校:長浜市立高月中学校
- 投打:左投げ左打ち
- 身長:180cm
- 体重:73kg
- ポジション:投手
前田投手は小学2年生から野球を始め、「高月野球スポーツ少年団」でプレーしていました。
最初は一塁手や外野を守っていましたが、小学4年生から投手を始めています。
小学6年生になるとオリックス・バファローズJr.でもプレー。実はこのプロ野球のJr.チームに入るには、全3回あるセレクションに合格しなければならないのですが、前田選手は約500人から選ばれた16人の中に入りプレーしていました!
中学時代は「湖北ボーイズ」に所属。
2018年にカル・リプケン12歳以下世界少年野球大会に日本代表として出場し優勝(決勝の韓国戦で5回1安打無失点の活躍)、2020年には村瀬杯滋賀県選抜ゴールドにも選ばれています。
前田悠伍くん(湖北B)
オリックスジュニア、カル・リプケン日本代表に選出されるなど世代をリードしてきた左腕。
直球、緩急をつけた変化球も素晴らしい。牽制も巧み。
湖国の至宝と言われるのも納得。 pic.twitter.com/j4BwhA4s5b— 🤮にゃんこ🤮 (@nyankobaseball) March 8, 2020
小学生からの実績もすごいですね!
そして高校は地元を離れ、大阪桐蔭高校に進学。
大阪桐蔭を選んだ理由は、湖北ボーイズ出身で2018年に甲子園で春夏連覇を果たした時のメンバーである横川投手に憧れて入ったそうです。
前田悠伍のドラフト評価は?
前田投手は2022年4月から新2年生なんですが、すでにドラフトの評価も出てきています。
- 1年生にしては抜群。投手として全てを兼ね備えている。順調なら来年のドラフト候補。(中日・米村アマスカウトチーフ)
- 制球力があり直球はスピンが利いている。今の段階でも完成度は高いが、もっと良くなるポテンシャルがある。(ソフトバンク・永井編成育成本部長)
- いつも安定していてピッチングが上手い。コントロールもいい。まだ1年生。これからひと冬、ふた冬越えてどうなるか楽しみ。(巨人・水野スカウト部長)
すでに注目の的ですね!来年のドラフトが楽しみです!
前田悠伍の特徴
すでに完成度が高い前田投手の何がすごいのか解説していきます。
回転力の高いストレート
前田投手がこだわり、磨いてきたのがストレート。脱力と力感を意識し、無駄のないフォームから回転力が高いボールを投げ込みます。
回転力が高いボールはバッターからしたら手元で伸びてくるので、芯で捉えることが難しくなり、うまく打ち返すことができないんです。
最速は144キロで1年生にしては十分な速さです。これから何キロまで伸びるか楽しみです。
大阪桐蔭高校・前田悠伍選手 144キロ! pic.twitter.com/FQpptPjYSS
— プロチュア (@proteur_bb) November 21, 2021
安定した制球力
前田投手はスピードだけでなく、コントロールも安定しています。
いつでも簡単にストライクが取れ、投手有利で勝負できるんです。
2021年秋の近畿大会で京都の塔南高校と戦った時に、前田投手は打者26人に投げ、初球ストライクが22回というとんでもない数字を残しています。さらに2球連続でボールが続いたのがわずか1回でした。
このことについて前田投手は、
「ワンボールツーストライクのカウントを作ったら、ピッチャーが有利という意識はいつもあります。だからそのカウントを作れるように。まず1つストライクを取って、そこからどう投げていくかを考えています。調子に関わらずストライクは取れるので、自分でもそこの安心感はあります。今のところはですけど、ピッチングで困ったことはないです。」
1年生でこんなこと言える投手は見たことないです。自分に自信を持ってピッチングしているのがわかりますね。
打たれても崩れないメンタル
大阪桐蔭高校は秋の近畿大会準決勝で奈良の天理高校と対戦します。
前田投手はこの試合でも先発したのですが、初回から打ち込まれてしまいます。しかし、大阪桐蔭の西谷監督は「前田投手が打ち込まれ、ピンチを背負った時にどんなピッチングをするのかが見たい」と続投させます。
その後、前田投手は相手打線の2回り目からいつもの調子でストライク先行のピッチングをし、7回を投げ切り勝利しました。
前田投手は「打たれない」という気持ちは誰よりも持っていて、高校に入ってから練習試合も含めて投げた試合は負けたことがないそうです。
打たれても試合の中で修正する能力も持ち合わせていることがわかります。
球の速さやコントロールも大事ですが、投手として一番必要なものを持っている選手なんだと思います。
今後どんな成績を残していくか楽しみですね!